太り原因、肥満の原因が明らかに
長年、肥満の犯人は、「カロリー」だの「脂肪」とされてきたが、これは全くの間違いである。
「犯人は糖質」である。
そして、 多くの生活習慣病乱す原因も「糖質」だということが徐々にわかってきた。
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- そもそも肥満とは何か?
- どのように作られているのか?
なぜ、脂肪ではなく糖質を摂取することで太るのか、そのメカニズムを簡単に説明しましょう。まず覚えておいてほしいのは、
脂肪を食べたから体の脂肪が増えるのではないと言うことです。
食べたものは、消化、吸収の過程で、新しい物質に分解、合成されていきます。 脂肪を食べたから、そのまま脂肪になるというのではなく、
糖質を過剰摂取してブドウ糖が余ると、中性脂肪が蓄積されるのです。
中性脂肪は、トリグリセリドとも呼ばれ、 「使いきれなかったエネルギー」と考えていただければいいでしょう。
太る、肥満の基準は血糖値
健康診断で血中中性脂肪値が測られますが、
その数値は肥満のバロメーターでもあり、太っている人は皆高めです。
ただ非常に動きやすい数日検査の前日に食べたものによっても大きく左右されます。 だから中性脂肪値が高いと指摘されてもさほど怖がる事はありません。 痩せれば確実に下がっていきます。
では、痩せるにはどうしたらいいのか。
大事なのは血糖値です。
私たちの血液中には生きるために普段からある程度のブドウ糖が存在し、血糖値が一定の基準「70〜140」保たれています。
この水準が保たれず血糖値が上がり過ぎたり下がりすぎたりしたら、命に関わります。
実際に、自分の血糖値の変化について全く知らずある日突然倒れて亡くなる人もいるのです。
そして、そのブドウ糖の元となるのは糖質です。
糖質にも種類があり、 ご飯やパン、パスタ、イモ類などは「多糖類」 砂糖は「二糖類」 ブドウ糖や果糖は「単糖類」に分類されます。
二糖類はブドウ糖や果糖が2つに連なったものであり、多糖類はブドウ糖がさらにたくさん連なったものです。
食物として口から摂取したこれらの糖質はすべて、消化酵素によって一個一個のブドウ糖や果糖に分解されます。
ご飯もパンもパスタもイモも、最終的にはブドウ糖に分解されて吸収され血液中に放出されます。
この時、糖質をたくさん摂取すれば血液中のブドウ糖が増えます。
そのままでは血糖値が上がりすぎてしまいますから膵臓からインスリンが出てきて、余ったブドウ糖を処理します。
どのように処理するかと言うと、まずインスリンが余ったブドウ糖をグリコーゲンに変えて肝臓や筋肉の細胞に取り込みます。
それによって健康な人は血糖値が上がりすぎずに済んでいるのです。
しかしグリコーゲンとして細胞内に取り込めるようには限界があり、さらに余ったブドウ糖は、今度は中性脂肪に形を変えて脂肪細胞に取り込まれます。これこそが肥満の原因です。
中年男性の多くが悩むほっこりお腹の中の脂肪は脂っこいものを食べた結果ではなく糖質を過剰摂取したことで余ったブドウ糖が中性脂肪に姿を変えたもの。
インスリンは血糖値の上昇から私たちを守ってくれる非常に重要な物質ですが、
こうした働きから「肥満ホルモン」とも呼ばれています。
ちなみに重度の糖尿病を放置していると、太っていた患者さんもだんだん痩せて行きます。これは糖尿病の重症化で膵臓がすっかり弱り、インスリンの分泌が遅れると高血糖になり、このブドウ糖が大量に尿から出ていくからです。
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